by Reuben Cornell

無償のKONTAKTオーケストラライブラリおすすめ5選

一銭も使わずトラックに映画のような高揚感を与えよう。

1970年代に初めてサンプラーが発明された時、クリエイターたちはサンプリングがどこまで遠く進化するかについて、全く想像できていなかった。現在では、シンフォニーオーケストラを丸ごとラップトップの中に格納することが可能だ。もちろん、オーケストラ全てを録音するにはお金と時間がかかり、そのため、しばしばオーケストラのサンプルライブラリは高価なものになっている。しかし、無償でサンプルを提供している気前のいい開発者がいるのも事実で、オンライン上では、ソロの楽器からフルオーケストラまで、使いやすい無償インストゥルメントが豊富に揃っている。今回はその中から、おすすめを5つ紹介する。

紹介するリンクのうちいくつかはニュースレターへの登録が必要だが、他のものは登録なしでダウンロードできる。また、KONTAKTのフルバージョンが必要なものがほとんどだが、ProjectSAMのThe Free Orchestraは無償のKONTAKT PLAYER上で使うことができる。

The Free Orchestra

元は別々のパッチのシリーズとしてリリースされた製品を、ProjectSAMが壮大なオーケストラとして1つにまとめあげた。無償のKONTAKT PLAYER 6.2.1以上で使うことができ、ProjectSAMのパーカッションライブラリであるTrue Strike 1とオーケストラのSymphobiaシリーズからのサンプルが基になっている。これらは著名な作曲家がよく使っている音源なので、多くの有名なオーケストラ曲の一部として耳にしたことがあるはずだ。雄大な総奏のヒット曲から幽霊のような弦楽器のクラスター、アニメのクレイジーな木管楽器まで、14個のパッチはそれぞれ特定のテーマやジャンルに沿っていて、典型的なオーケストラらしい雰囲気を曲に与えたい時に便利だ。パッチをまとめてインスピレーション溢れる楽器の組み合わせを制作できるマルチ機能もお見逃しなく。

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The Alpine Project

オンライン上にはパブリックドメインのオーケストラサンプルが豊富に揃っているが、分類方法が悪かったり探しにくかったりするためにイライラしてしまう。そんな状況からインスピレーションを得て制作されたThe Alpine Projectは、パブリックドメインのサンプルと寄付されたサンプルを集めて変換し、弦楽器、金管楽器、木管楽器のパッチとしてまとめあげたライブラリで、KONTAKTファンのNoah Horowitzによって開発された。音色の多くは未加工なので、オーケストラらしい空間を与えるためにリバーブをかける必要があるが、録音状態は良好で大変使いやすい。キースイッチを使ってアーティキュレーションを変えることができ、各楽器のREADMEファイルにはさらに隠れた機能が紹介されている。使い勝手のいいソロ楽器がたくさん揃っている金管楽器は、特に注目だ。もし寛大な気持ちなら、今後のアップデートのために、あなたのサンプルを寄付することもできる。

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Sketching Chamber Orchestra

ほとんどの定番楽器を網羅し、小編成で親密な音色のオーケストラに向いているパッチ。オリジナルサンプルは学生や愛好家のためにデザインされたVSCO2 Community editionのもので、モジュレーションホイールを使って調整できるダイナミクス、レガート、ラウンドロビンを加えて、フルバージョンのKONTAKT用に開発された。1ギガバイトを少し超えるぐらいの容量で、弦楽器、金管楽器、木管楽器、パーカッション、そして2つのピアノと教会オルガンまでをカバーしている。これらは全て別々のパッチになっているが、マルチを使えば、個々の楽器を簡単に、コード、アルペジオ、トュッティの演奏をするアンサンブルとしてまとめることが可能だ。さらに、ボーナスのハープは、フルオーケストラパッケージに天国のような音色を与えてくれる。

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HD Orchestra & Sustained String Chords

Sonuscoreのメーリングリストに登録すると、豪華な音色のフルオーケストラの録音が2種類送られてくる。Brandenburg State Orchestraによるトュッティは、大ヒット作のような壮大な雰囲気で、映画音楽を簡単に制作できる。HD Orchestraは、メジャーコードとマイナーコード両方がフルオーケストラとして装備され、さらに、オーケストラとは別に低音と高音の弦楽器も使うことができる。弦楽アンサンブルだけに焦点を絞ったSustained String Chordsは、低音、中音、高音のセクションに分かれていて、キーボードのモジュレーションホイールを使うことでトレモロのアーティキュレーションを調整可能だ。

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Jerry’s Pianos

最後に紹介するJerry’s Pianosは、Steinwayのグランドピアノ2台を有名なSony Scoring Stageでサンプリングしたもので、珍しくも便利なライブラリだ。2台のピアノはオーケストラポジションの深くに設置され、ある程度の距離を保ってユニゾンで演奏された。これはJohn WilliamsやDon Davisが映画音楽の中で使っていたテクニックで、車の追跡シーンや力強いオーケストラとの演奏にぴったりのアグレッシブで広がりのある音になる。モジュレーションホイールを使えば、 マイクパースペクティブやアンサンブルサイズ、音の長さを調整することもできる。この他にCinesamples siteでは、何種類かのパーカッションやMGM Scoring Stageのルームトーンなどの音源もダウンロード可能だ。

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本記事で紹介できなかった3製品

Palette Primary Colors

Thunder X3M Taiko

Amore Grand Piano

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