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by Ronan Macdonald

エレクトロニックの新星Cielが愛用する5つのNIシンセパッチをご紹介

トロント在住のプロデューサー兼DJのCielが、クラブ向けニューエイジサウンドを制作する際によく使うプリセットについて教えてくれた。

西安生まれ、トロント在住のエレクトロニックミュージックプロデューサー、音楽院卒のピアニスト、DJ、ラジオのホスト兼芸術プロモーターであるCiel、またの名をCindi Liは忙しい生活が好きなようだ。彼女のプロ活動のスケジュールは日頃から目まぐるしく、エレクトロニックミュージックのインディーレーベルParallel Mindsの共同所有者、イベント組織It’s Not U It’s Meの共同設立者、女性中心のWork In Progressコンサートシリーズのリーダー、 そしてDJ集団Discwomanの一員としての業務を中心に回っている。

Cielの異質で知的な内在的なサウンドは基本的にハウスミュージックを基調としており、そこに素早いブレイク、繊細なメロディー要素、不意打ちのパーカッション、そして全体的に刺激のある和声要素などを取り込んでいる。その枠組みの中でNIのシンセには彼女の求めるサウンドが多くあり、今回はその中でもよく使用するというREAKTORABSYNTHなどのプリセット、パッチを5つ紹介してもらった。「これらは全てその場の思いつきで録音した新しいメロディーよ」と彼女は話す。「過去の作品から何かを使い回すことはしないことにしたの、フレッシュなものにしたかったし、人がパッチで遊んでる時にどんな音がするのか、というのを見せたかった。いくつかは機械的なアルペジオだけどね。どのメロディーも共通して高音と低音の2つのレイヤーで出来ているわ。」

ページを下にスクロールして、Cielのデモを聴き、彼女がどのように各パッチを使用しているのかについて読み進めよう。

MIKRO PRISM 'Abating Emotions'

「これは私の新しいお気に入り。新しいリミックスの制作時にグーチェン (伝統的な中国楽器) を模倣したパッチを探していて、その時に見つけたの。芯があって、しっかりとした低いオクターブのサウンド感が特に好き。」

MIKRO PRISMついての詳細はこちら

REAKTOR (2-OSC) 'ARPBRI~1'

「このプリセットを初めて使ったのは、今年の初めにAli BergerとのコラボレーションEPを仕上げていた時だわ。このアルバムの最後の曲は完全リモートの環境で作ったんだけど、今までで一番好きな曲に仕上がったの。このシンセも大活躍だったわ。アルペジオのシーケンスはとてもシンプルで、レガートの演奏がしやすいから、私が嫌いなただのサステインのアルペジオにはならないの。私は少し途切れた感じのアルペジオ型のメロディが好きだから、このシンセのアルペジオは私にぴったりよ。」

REAKTORの詳細はこちら

SUPER8 'Antenna Felt'

「このパッチは3つのトラックで使用したことがあるわ、1つはEPとしてこの夏の終わりにリリース予定よ。私はあまり決断力のあるプロデューサーではないから、新しいトラックを作る度に、新しい音を使いたくなる自分の傾向と向き合って考えるの。だって、同じ音を使うことは良いことよ!私は決まった質感や音色があなたの音楽スタイルの一部として認知されることは良いことだと思うの。このパッチはとても変幻自在に使えるから好きよ。演奏する音符によってサウンド感が全く変わるし、ベースラインとしても、シンセリードとしても使えるわ。」

SUPER 8の詳細はこちら

REAKTOR (Lazerbass) 'Abdominal Pain Sub'

「変幻自在の繋がりで言うと、これは私がよく使う最高のベースプリセットなんだけど、アルペジオのループとしても良いサウンドになるの。このベースパッチをトラックで使う時は、毎回じゃないけど、必要に応じて808のサブで厚みを足したりもする。このパッチは単体だと低い周波数を埋めすぎないから、ベースとキックが濁らないの。合わせるキックドラムの低音域感によってはとても良い利点ね。」

REAKTORの詳細はこちら

ABSYNTH 'Orbiting Flute'

「ABSYNTHのパッドは大好き。このパッチには浮遊するさえずり感が特に低音域にあって、夢の中にいるような、サイケデリックな質感を感じるわ。このさえずり感は高音域だと分かりにくくて、それが作曲の観点からするととても扱いやすくてありがたいの。「良い」要素が多すぎてもカオスな状態になっちゃうからね。ここまで読んでくれた方ならお気付きかもしれないけど、私は基本的に大胆に加工されたり、デジタル化された生楽器の音に惹かれるの。クラシカルな音楽教育を受けて育った私にとって、その感覚を今になって変えることは難しいけど、それも私の一部として受け入れられるようになってきたわ。」

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