• Eomac + Kyoka = Lena Andersson

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by Ronan Macdonald

新進気鋭エレクトロニックプロデューサーのAzu Tiwalineが選んだ無償のREAKTOR User Library

伝統や音楽ジャンルを独創的に融合させる無償のシンセやサウンドジェネレーターを紹介する。

フランス生まれのプロデューサーであるAzu Tiwalineは、チュニジア人の母とカンボジア人の父を持ちコートジボワールで育った。テクノ、ダブ、ベースミュージックが混ざった彼女の独創的な音楽スタイルは、彼女の生い立ちからの影響が反映されている。Azuのキャリアはまだ始まったばかりのように見えるが、すでにLivity Soundから素晴らしい内容のMagnetic Service EPのリリースがあり、同じぐらい衝撃的なデビューアルバムであるDraw Me a SilenceI.O.T. Recordsからリリースしている。地下のダンスフロアとアーリーアワーの両方でプレイされるAzuの荘厳なサウンドは、しっかりコントロールされた低音の唸り声と控え目なパーカッションを、雄大なサウンドスケープ、グライムのブレイク、高揚感溢れるフィードバックディレイの嵐に混ぜ合わせたもので、北アフリカの影響が作曲方法や楽器音の選択の中にしっかり表れている。Azuは、都市と枯れ果てた荒野の両方の鮮明な情景を呼び起こし、迷い込んでしまうかのような音楽世界を作り出す。そして、彼女の創作の中でREAKTORは長い間中心的な役割を担ってきたのだ。

「2005年頃にREAKTORに出会ったことで、本当にたくさんの扉を開けることができたの」と、Azuは言う。「その瞬間、私のサウンドが大きく変化してからというもの、今でもREAKTOR中毒者。もうREAKTORなしで音楽を作ることなんて想像できないわ」

NIのモジュラーDSPワークステーションをAzuがどうやって使っているかの鍵はREAKTOR User Libraryにある。コミュニティによって開発された無償アンサンブルのデータベースであるUser Libraryには、あらゆるタイプや容量のシンセ、サンプリング、エフェクトなどがあり、その数は増え続けている。今回の記事では、何千というUser Libraryの中からAzuが選んだお気に入りを3つ紹介し、それと共に、REAKTOR Factory Libraryの定番も紹介する。また、それぞれのアンサンブルがどのように使われているかがわかるように、短いデモトラックも提供してくれた。「誰でも自由に自作のアンサンブルを公開できるって、とても素晴らしいことだわ。新しいライブラリを試してる時は、毎回とてもワクワクするの!」

Auto Harmony

なんと15年前に開発された革新的かつ領域横断的なシンセで、 4パートのハーモニーをデザインすることができる。それぞれのパートは、CからBまでの12個のキーでトリガー可能で、アナログ、FM、オルガンの3種類のシンセシスをいくつでも同時に設定することができる。バックグラウンドの重層的なコードにぴったりだ。「すごく長い間、これを使ってるわ」とAzuは振り返る。「15年位になるのね!素敵なハーモニーのアレンジを作りたい時に便利で、とても表情豊かで映画的なサウンドになるの」

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Umox

次に紹介するのは、テクノにぴったりの個性豊かで素晴らしい4部構成のシーケンシングシンセで、彼女はスタジオでもステージでも使用している。「この荒削りでデコボコしてるブードゥースタイルのサウンドが大好きなの。簡単に使えるから即興にぴったりね」と彼女は言う。

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Synthoid

続いて紹介するSynthoidもシーケンシングシンセサイザーで、特に強力なダブが印象的だ。タッチオートメーションによるフェーダーのバンクが装備されていて、様々なプリセットによって動きを設定したり操作できる。「ちっちゃくて素敵なポップ音とランダムなプログラムが大好きなの」と、Azuは熱狂的に語る。「Synthoidで長いセッションを録音して、より正確なシーケンスになるように、録音したオーディオファイルを編集して使ってるわ」

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SpaceDrone

最後の2つはUSER LIBRARYからではないが、どちらも無償のものだ。REAKTOR 6に含まれているSpaceDroneは、KOMPLETE STARTのREAKTOR PLAYERで使うことができる。96個のパラレルボイスからなる自動演奏シンセで、天空から降り注ぐようなパッドと空気感を生み出す。「テクスチャーが大好きなの。ドローンだけど、流動的で、ミステリアスで、漂っている… サウンドデザインやアンビエント作品にぴったりね」SpaceDroneをREAKTOR 6 Factory LibraryかKOMPLETE STARTから手に入れよう

Titan R4

3つのオシレーターからなるこの使いやすいシンセは、元々は2002年にElectronic Instruments Vol 1 collectionのアンサンブルの一部としてリリースされたもので、現在はTitanとしてREAKTOR 6 Factory Libraryに入っている。逞しい馬車馬のように、膨大なベース、一際目立つリード、鮮やかなキーなどを誇っており、「すごくよく使っていて、特にコードをよく使うわ」とAzuは断言する。「とても簡単に使えて、強いサウンドが手に入るの。フィルターやFX、オシレーターもとてもいいわね」

TitanをREAKTOR 6 Factory Libraryから手に入れよう

サウンドデザイン: Azu Tiwaline

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