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by Evan James

Maroon 5のギタリストJesse Carmichaelが
GUITAR RIG 6のお気に入りプリセットを実演

是非GUITAR RIGを最新バージョンにアップデートしてお試しください。

Jesse Carmichaelは、10代の頃からMaroon 5のギタリストとしてメンバーと共に音楽を演奏してきました。そして27年後、Maroon 5はグラミー賞を受賞し1億2千万枚以上のレコードを売り上げ、Big Boi、Travis Scottとともにスーパーボウルのハーフタイムショーのヘッドライナーを務めた、世界で最もビッグなバンドのひとつです。

しかし、その伝説的なバンドの成り立ちと、爆発的な成功にもかかわらず、Maroon 5のスターへの道のりは、想定外の出来事とそれに適応すること、そしてJesse自身も言うとおり本当に大変な努力を要する過酷なものでした。彼らが3年に及ぶ、世界132ヶ所で公演を行ったツアー“M5 On The Road Tour”は、そのほんの一部に過ぎません。結果、Jesseは癒しと人間的成長を求めて2年間のバンド活動休止を宣言しました。この重要な休止期間が、Jesseに人として、またミュージシャンとして進化する時間を与え、新たな情熱とビジョンを持ってバンド活動に復帰するモチベーションを与えたのです。

30年以上のキャリアを持つMaroon 5は、常に変化を受け入れてきました。この「継続的な進化」というテーマは、Jesseのプリセットに顕著に表れています。「ランダマイズは、偶然の要素が含まれているのでとても気に入っています。」と彼は言います。しかし、このポップ・ロックの巨人が音楽に全力で取り組むには、いったい何が必要なのでしょうか?私たちはJesseに、彼の音楽の原点、個人的な成長と芸術的な成長の必要性、そして彼のエレガントで予測不可能な5つのGUITAR RIG 6プリセットに隠されたストーリーについて話してもらいました。最後まで読んでいただくと、Jesseのシグネチャーサウンドのデモをご覧いただけます。

まず、あなたの音楽的背景についてお聞かせください。音楽を始めたきっかけや、ギターに出会ったのはいつですか?

7歳くらいのときにピアノを始めて、その頃はクラシック音楽に夢中でした。モーツァルトやバッハ、教本など、基本的なことから習い始めたんですが、中学1年生の頃、妹がクリスマスにギターを買ってもらったときに、急にその楽器に惹かれるようになったんです。

ちょうどポピュラーな音楽を聴き始めた頃で、当時はグランジが流行ってました。ビートルズすら知らなかったんですよ。父から『サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』をプレゼントされて、そのアルバムを全部聴いたことが自分の成長のきっかけになりました。特に “A Day in the Life “を初めて聴いた時のことはよく覚えています。その後は、ラジオで流れている曲をだんだん聴くようになりました。当時はパール・ジャムやニルヴァーナ、サウンドガーデン、アリス・イン・チェインズなどいろんなバンドがいたので、それに夢中になってました。

Maroon 5のメンバーと出会ったのはいつですか?

ちょうどその頃です。新しい学校に通い始めたばかりで、そこで今のバンドメンバーであるミッキー、アダム、そして最初のドラマーであるライアンと出会いました。

僕らは中学1、2年生のときに一緒に演奏を始めましたが、他のメンバーはロックンロールの徹底した教育を受けていました。みんなのおかげで、ザ・フー、デビッド・ボウイ、ビートルズ、キンクスなどの昔のバンドに興味を持つようになり、そして、そこからジミ・ヘンドリックス、エルビス・コステロ、フガジへと広がっていきました。これらの異なる世界のバンドが、僕らの音楽作りのインスピレーションの一部となったんです。

高校時代はずっと、ギターとキーボードの間を行ったり来たりしていました。Kara’s Flowersという名前で、月ごとに違うバンドのコピーをしていたんです。ある時はグリーン・デイのようなサウンド。そして、別の時期にはブラック・クロウズのようなサウンド。そして次にオアシスといった具合に。そして最終的には、高校生の時にレコード契約をしていました。

転機が訪れたのはいつですか?

ビーチでパーティーをしていたら、夜の9時半頃に犬の散歩をしていたA&Rの人が立ち止まって演奏を聞いてくれたんです。その日は最初のデモを録音した日で、僕のポケットの中には3曲のデモが入ったテープが入っていたんです。彼が近づいてきて「デモテープはあるか」と聞いてきたので、「はい、ここに!」と渡したんです。そして翌日、スマッシング・パンプキンズのファースト・アルバムを出していたCaroline Recordsというクールなインディーズのディストリビューターを通じて、レコード契約を結んでくれたのです。

それから高校2年生の1年間は、ずっとアルバムを作っていました。完成したら、メジャーレーベルに売り込んでみようとみんなで決めたんです。そしたら、ウィーザーやグリーン・デイをマネジメントしていたLAのマネジメントチームが僕たちのことを気に入ってくれて、ポスト・グランジのパワー・ポップ時代の最後の一角を担うことができると考えてくれたんです。僕たちは、高校時代にずっとビートルズに夢中で、ビートルズとウィーザーが主なインスピレーションの源でした。だから、自然とその2つを組み合わせたようなサウンドになったんです。

結果的にReprise Recordsは僕たちと2枚のアルバム契約を結びましたが、1枚目のアルバムを出したときは、それほど成功しませんでした。1997年といえば、ちょうどブリトニー・スピアーズやバックストリート・ボーイズが人気だった頃で、楽しいけど歌詞に中身のないパワー・ポップは、それほど需要が無くて、Kara’s Flowersは正にそんな感じだったんですよ。(笑)

Repriseがセカンドアルバムを作りたくなかったので、半ば手切金としてギャラをもらい、そのお金でもう1年半、自分たちを見つめ直しながら音楽の探求をしたんです。自分たちらしいサウンドを追求し始めたのも高校を卒業してからで、バンド名をMaroon 5に変えたのもその頃ですね。

模索していた時期には、どのようなジャンルの音楽を探求していたのでしょうか? また、それが演奏スタイルやサウンドにどのような影響を与えたのでしょうか?

スティービー・ワンダーの『Songs in the Key of Life』やハービー・ハンコックの『Head Hunters』など、70年代の音楽にみんなが夢中になり始めた頃です。ある日、そのアルバム全曲を通して聴いてみたらトランス状態に入ってしまって『今まで聴いた中で一番クールな音楽だ!』と思ったんです。

僕たちのバンドは、様々なインスピレーションを受けてきましたが、その時はPhishに夢中になっていました。即興音楽とジャズの影響を強く受けたハービー・ハンコックの作品とのつながりがすごく刺激的だったんです。とても未来的でソウルフルでありながら、さまざまな音楽の伝統に根ざしていました。

また、Aaliyahや初期のJay-Z、TimbalandがMissy Elliottのためにプロデュースしたものなど、ヒップホップやR&Bもよく聴いていました。そしたら、アダムが突然、ソウルフルな歌声が自分の心に一番響くことに気づいたんです。さまざまな音楽の影響が見事に融合し、時間があったからこそ、それらをまとめてMaroon 5としての本物のサウンドを発見することができたのだと思います。

“Overexposed”と “V”の間に、音楽とヒーリングアーツを学ぶために2年間バンドを離れていましたね。人として、ミュージシャンとしての成長に、この休暇はどのような影響を与えましたか?

初めて一人で生活することを経験したかったんです。中学1年生のときから基本的にノンストップで活動してきましたが、長年のツアーの後、物事を個人間のレベルで整理するのにとても役立ちました。

その時『自分が人生に満足していないのは、バンドのミュージックビデオのどこかカッコ良さが足りないとかが理由ではない』と気づいたんです。Maroon 5から離れてみると『ああ、自分にもバンドとは何の関係もない不満や注意を向けなきゃいけない煩わしいことがあるんだな』と気付きました。おかげで、その後バンドに戻ってきたとき「自分はバンドの進むべき方向に貢献するためにここにいるんだ」というような、より良い姿勢で臨むことができました。僕が思うようなバンドに変えようとするのではないんです。

Maroon 5ではずっとキーボードを弾いていましたが、休止期間中はギターに没頭していました。2014年にバンドに戻ってきたときには、Sam Farrarが私の代わりにツアーに参加してくれて、サンプルを演奏したり、マルチプレーヤーとして活躍してくれていました。そしてもちろん、世界的なキーボード奏者のPJ Mortonが以前からしばらく在籍していたので、ギターをメインに演奏するようになったんです。

厳密に言えば(アダムとジェームズも演奏しているので)バンドには3人のギタリストがいます。Maroon 5でのあなたの音の役割は何だと思いますか?また、あなたのギタープレイはその中でどのようにフィットするのでしょうか?

この2、3年の間に僕の人生で起きたもう一つの大きな変化は、父親になったことです。このことは、『集団力学(グループ・ダイナミックス)があるときは、ユニット全体を繁栄させるために必要な範囲で妥協することが目標になる』という考えと密接に関係しています。複数のギタリストの一人として活動するときには、『自分が弾いているこのパートを、他のすべてのパートと調和させ役立てるにはどうしたらいいか』を主に考えていますね。

Maroon 5のギタリストとしての自分の役割は、シンセサイザーやピアノの低音とベースで倍増されたヘビーなリフがある曲のリフをカバーすることと、コードやハイエンドのキラキラしたもののバックグラウンドを支える、より質感の高い繊細な部分を提供することの2つでしょう。

あなたのプリセットは、Maroon 5のサウンドを再現するだけでなく、瞑想するのにも理想的だとおっしゃっていましたが、まさにその通りだと思います。これらのサウンドは何に影響されて出来たのか、音楽的な意味でどう応用できるのか教えてください。

Birds for Miles

遠くで鳴っているディレイの音を聞いて、鳥を想像したんです。うちの次男の名前がMilesなので、その名前にちなんだものでもありますが、Miles DavisがBitches Brewのようなサイケデリックなアルバムで欲しがっていたような音でもあります。

ミドルの音にだけに掛かっているエフェクトがあったり、サイドの音には違ったディレイをかけているので、音の広がりを出すのにとても役立ちます。また、うっすらビットリダクションとLFOも掛かっているんです。モジュラーシンセが大好きなので、時間の経過とともに音がどう変化するかを常に考えているんですよ。ミックスを濁らせないよう、耳障りになりそうなローとハイは下げました。ブライアン・イーノのアンビエント・アルバムがすごく好きなんですが、このプリセットでゆっくりとしたコードを鳴らせば、似たようなアンビエントを作り出すことができます。

Heavy Mystery Gates

この音はWhite Stripes、U2の「Achtung Baby」、The Whoの「Baba O’Riley」にインスパイアされたもので、パワーコードを弾くと特にカッコいいです。最初はTraktorの一定のサブディビジョンをゲートさせるだけのつもりだったんですが、ランダマイザーLFOをゲートレートに掛けたら、いつサブディビジョンが切り替わるかわからなくなって、面白い音になりました。

このランダマイズは、私がとても気に入っているものです。確かアレトリック・ミュージックという”偶然の要素が含まれている音楽”という意味の言葉があると思うんですが、スタジオに2つのサイコロを置いていて、たまに音楽制作の際に使っています。「ここに12面のサイコロがあって、何を振ってもCメジャースケールの半音になる。もし3が出たら、E♭のキーになるだろう」という具合です。”制限の中にこそ自由がある”という素晴らしい表現もあります。ある音楽の先生が言っていたのですが、白紙のページを見て圧倒されてしまう作曲家は多いそうです。そこで、『よし、まずはこのキーで作曲してみよう。何小節ぐらいあって、メロディーを作るのに使えるのはこの6つの音だけだ』と考え出すと、急にクリエイティブになれるんですよ。

High and Bright Delays

これは、Maroon 5の曲で絶対に使いたい音ですね。エフェクトチェーンの中にイコライザーを入れていると、ハイエンドをブーストしたい時に便利です。フィンガーピッキングとの相性も抜群で、Elliot Smithのようなスペイシーな雰囲気を醸し出しています。

Spanky Clean

Maroon 5では『重く歪んだギターでリフを作って、Jamesがタイトでクリーンでパンチの効いたファンキーなギターを演奏すれば初期の曲の音が簡単に出来上がる』というジョークがあります。このプリセットは、コンプレッションが効いていてはっきりしているのに、とてもクリーンなものになっています。

The Metersの影響を受けた音ですね。多分今こういうサウンドを一番上手く使っているのは、VulfpeckのCory Wongだと思います。なので、CoryとJames Valentineに敬意を表してみました。

Sparkly Stereo Leslie Delays

この音を作っているとき、私はとてもリラックスした気分でした。1オクターブ下の音が入っていて、リバーブが長く続くので、とてもサイケデリックなサウンドになっています。レスリー・ロータリーのスピードがいつ変化するのか、ランダムなLFOのおかげで予測ができないし、シュワっとした音のリバーブは、高音域や天使のコーラスかのように耳に心地よく響くんです。このタイプのリバーブは本当に大好きですね。また、これらの音がいつ鳴り出すかわからないのもいいですね。

プリセットについて最後に一言お願いします。

このプラグインのプリセットの好きなところは、出発点としてすぐ使える上に、不要なものは取り除くことができ、新しいものも加えることができるという点です。トーンは本当に主観的なものなので、使うときは自分の耳に心地良いと満足できるまで調整することをお勧めします。

 

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