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Joseph Trapanese

80年代風のFMシンセリードから震えるようなストリングスのパッドまで、モッドホイールで調整可能な無償パッチ。

TVと映画音楽の作曲家であるLA在住のJoseph Trapaneseは、「Tron: Legacy」のサウンドトラックではDaft Punkと、RaidシリーズではMike Shinodaと、そして、複数のプロジェクトではM83と、といった輝かしいコラボレーション歴で知られている。それに加えて、NWAの伝記映画である「Straight Outta Compton」やNetflixで最近配信されたSF映画「Project Power」の作曲も手がけている。

映画音楽の世界での豊富な経験を元に、今回はJosephにハリウッドマジックを体験できるようなMASSIVE Xの無償パッチを提供してもらった。彼から届いた一見比較的シンプルに見えるパッチは、モッドホイールとピッチホイールを触った瞬間、その秘密が明かされる。

モッドホイールを片側いっぱいに回すと、柔らかいがぶっ飛んでしまうようなノコギリ波のパッドサウンドになり、反対方向に回すと、鋭いアタックの明るいFMのリードサウンドになる。2つの間に設定すれば、興味深い音色の様々なスペクトラムを探し出すことができる。また、ピッチホイールで動きを加えると、繊細な振動から音程が外れた爆弾サウンドまでを生み出すことができる。

パッチをダウンロードして試したら、今回の制作背景やJosephの映画やTVの仕事への洞察に関するインタビュー記事を読もう。

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まずはMASSIVE Xのパッチについて話を聞かせてください。 今回のインスピレーション源は何でしたか?

すぐに使えて創造力にインスピレーションを与えると同時に、ピッチベンドやモジュレーションといった最も手軽なコントローラーを使って音色や形にドラマチックな違いを生み出し、柔軟性があって喚情的なサウンドになるようなパッチを作りたかったんだ。僕のデモは、実は全部、今回のプリセット1つだけがベースになっていて、MASSIVE Xのモジュレーションやピッチベンドのセッティングが違った数値になってるんだよ。

 

あなたはこれまでオリジナルのMASSIVEを使っていましたよね。MASSIVE Xに慣れるまでに時間がかかりましたか?

目と指が慣れるまでにちょっとした時間が必要だったことは確かだけど、 一度新しい外見を理解したら、これまでで一番使いやすいプラグインだったよ。プラグインは、ユーザーに間違えを誘発して、それに立ち向かえるようにすることが重要だと思っているのだけど、新しいインターフェースはまさにそうだった。サウンドエンジンと、オシレーターやサブオシレーターのクオリティは並外れて素晴らしく、ハードウェアと同じぐらい良い音のプラグインだね。

 

今は受賞経歴のある作曲家として活躍されていますが、元々キャリアのスタートは技術者で、電子音楽を教えていたんですよね?

初期の頃のLAでの仕事の1つはUCLAでの電子音楽の教授職で、修士号を2008年に取得し、2008年から2011年まで教えていたんだ。

 

技術的な分野に集中していた当時の経験が、今の作曲の仕事に与えている影響はどんなものですか?

エレクトロニックサウンドは僕の聴覚的なパレットの一部なんだ。だから、電子音楽や技術的な側面がある1つの要素で「オーケストラ」がそれとは違う他の要素だとは思っていなくて、両方がぴったり合って継ぎ目なく美しいタペストリーを織ることが重要だ。僕にとって「オーケストレーション」「プロダクション」「ミキシング」といった単語は、どれでもほとんど交換可能なものなんだよ。

 

Tron: Legacy」でのDaft Punkとのコラボレーションは、何がきっかけだったんですか?

2007年から2009年の間、Christophe Beckが忙しい時に、彼のために時々働いていて、彼とスタジオチームから多くのことを学んだ。ヨーロッパに住んでいる素晴らしいアーティスト兼プロデューサーのChilly GonzalezがChrisの兄弟で、ChillyがDaft Punkと一緒に仕事をしていたんだ。それで、ThomasとGuymanがLAに来た時、彼らはChrisに会って映画音楽について話し合うことを望んでいて、何回か話した後、ThomasとGuymanは「Tron: Legacy」のスコアを手がけたがっているのだけど手伝う人が誰か必要だということに、Chrisが気づいたんだ。それで彼がDaft Punkに、僕を雇うことを推薦したんだよ。

 

この最初の成功が、Anthony Gonzales (M83)や「Straight Outta Compton」でのDr. Dreとのコラボレーションに繋がったんですか?

どんな種類のものでも、僕はコラボレーションが大好きなんだ! 他の音楽家とのコラボレーションは、映画作家とコラボレーションすることと同じだね。時として、他の音楽家と一緒にやることは、普段より簡単だったりする。アイディアが切れた時に、代わりに作業を進めてくれる人がいるってことだからね。一番重要なことは、愛情とワクワクする心を持って美しいストーリーを語り、映画作家のゴールを成し遂げるために、チームが一丸となるということだね。

M83やDr. Dreといった素晴らしいアーティストと一緒に仕事をすることは、インスピレーション溢れる経験でもある。アーティストとしての成長とともに僕自身の声を発展させることにも繋がったよ。

 

自分自身のことを伝統的な音楽家だと思いますか?それとも、プロデューサーや、機材での実験を好むエンジニアですか?

答えになっているかわからないけど、コントロールルームや指揮台にいる方が落ち着くタイプなことは確かだね。僕は静かなパフォーマーで、素晴らしいミュージシャンに自分の音楽をシェアして、彼らの横で実力を発揮することが大好きなんだ。彼らにインスピレーションを与えるために努力して、彼らのベストを引き出す。素晴らしいアーティストと楽器が素晴らしいスタジオに入った時には、本当にたくさんのマジックがあって、その点では、とても伝統的だと言える。でも同時に、どんなツールを使う時でも、聴衆にユニークな感情を与えるような可能性を探ることに情熱を注いでいるんだ。例えば、最近、映画のスコア全部を素材に合わせて88k、96k、176k、192kといった変なサンプリングレートで録音して、その後、DAWで無理やり音源を1/2、1/4、3/4のスピードで再生させて、全てが間違っているような感じにした。こういった面では、僕は実験好きだとも言えるね!

 

Interview by Carmen Rizzo

パッチのインストール方法 Josephのパッチを使うためには、.zipファイルを解凍し、MacOSかWindowsのDocumentsフォルダの中にあるMASSIVE Xのユーザーフォルダにドラッグしよう。 MASSIVE Xを開くか再起動すると、プリセットブラウザのUserカテゴリーでパッチを見つけることができるはずだ。

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