object blue

ロンドン在住のプロデューサー兼サウンドアーティストによる、MASSIVE、ABSYNTH、REAKTORを使い質感に拘った彼女のサウンドを聴いてみよう。

プロデューサー、DJ、サウンドアーティストであるobject blueは、重厚感のあるクラブサウンドに幻想的な空気感や神秘的なR&Bをミックスし、全身に響くアナログ感のある予測しきれない電子音を構築する。東京生まれ、北京育ち、現在はロンドンをベースに活動している彼女のスタイルは、実験的かつエモーショナルであり、彼女自身が最も影響を受けた3人のアーティストBjörk、Aphex Twin、Aaliyahのオマージュだ。Tobago TracksLet’s Go Swimmingに続いてリリースされたEP FIGURE BESIDE MEは”愛”へ捧げた楽曲集といえる。

object blueのsketchとは、大画面にきめ細かなディテールを掛け合わせることで、豊かな質感と映画の雰囲気を混合する実験のようなものである。重低音の轟きが高音域のさえずりを切り開く様子を聞くと、まるでジャングルの中を彷徨い、廃墟と化した寺院に出くわした自分を想像することができるだろう。

object blueのsketchを聴いてみよう。後に続くショートインタビューでは、彼女がこのsketchを作った過程に迫ります。また、こちらから自由にリミックスなどにお使いいただけるステムをダウンロードしていただけます。

今回使用されたNative製品: MASSIVE, CHORAL, REAKTOR 6, RAZOR, FLAIR, ABSYNTH 5, RC 24.

どのようにsketchを作ったのか聞かせてください。どんな製品を使用しましたか?

NIのツールはサウンドデザインに最適なので、いつものダンスミュージックを作るのではなく、もう少し豊かな質感を作ろうと思いました。当初は全てのプリセットを少しだけエディットして使用しようと思っていたのですが、予想以上に元のプリセットが良かったのでエディットは最小限に抑えることができました。

MassiveのSprayを複製し、Choralエフェクトに入力し、片方を左に、もう片方を右にパンしたものを、このスケッチの基盤としています。両方のトラックを、ReaktorのAnalogic Filter Boxのリターントラックに、Glasperlen Spielを100%の値で戻しています。さらに、オリジナルのMassiveチャンネルは使用せず、リターントラックだけを残しました。

次に、この音と対照的な明るい音が欲しくなったので、SteampipeのSaxの音をリターントラックにも戻しました。超重低音のリフを忍び込ませていますが、これはRazorのOffshore Stringsで加工し、Flairエフェクトを使って”揺らぎ”を与えたものです。Flairは強力なFlangerのようなものですが、そのスキャンモードは素晴らしいですね。

また、私の大好きなReaktorのサウンドジェネレーターも使っています。これはMetaphysical機能のダークコントロールセンターです。最後に、AbsynthのIncense Stickというプリセットを使用した撥弦楽器のリフを入れています。特に、RC 24を通した後の豊かなサウンドが大好きです。RC 24は、ホールで楽器を録音したかのような音にしてくれる素晴らしいリバーブです。

 

あなたにとってsketchとは?

アイディアを忘れないように形にしておくという事、あとは新しいファンクションやリズムを試してみることです。

 

このsketchで達成したかった事はなんですか?

今回の音は自宅で聴いたり、クラブで聴いたりするものではないとわかっていたので、あえて自分自身が普段使用しない機能などを学んでみようと思ってました。今回のお話があるまで、ReaktorのサウンドジェネレーターとHiveを主に使ってきたので、新しいテクニックを試せるいい機会だと思いました。

 

このsketchで、あなたが一番気に入ってるところは?

Reaktorのフィルターを100%の値でかけたMassiveの音にとても満足しています!

 

sketchと完成されたトラックとの違いは?

私にとって完成されたトラックとは、何も直す所がないという状態です。直すというのは何かを足したり、引いたり、一部を完全に削除したりを含みます。最終的に聴いた時に、「OK、何も(今まで気づいていない)欠点はない」と思える必要があるんです。

 

今まで受けた制作に関するアドバイスで、最も良かったものを教えてください?

制作に限らないのですが、NPRのIra Glassが行ったThe Gapというスピーチです。

 

オンラインで学ぶ上でお気に入りのリソースは?

YouTubeはとてもいいですね。プラグインやNativeの機能を学ぶ時に、どういったワークフローで実際に作業しているのか見られるのは勉強になります。機能の名前をYouTubeで検索して、いくつか流し見して嫌な感じのしないプレゼンターの動画を観ます(笑)自分の音楽には自分の感性が最も重要だと思うので、作業途中のデータを友達に聴いてもらって意見をもらう。という事を好みません。なので、How to動画を観てAbletonの使い方などを学びます。

 

object blueの最新情報は彼女の Instagramをご覧ください。

 

みなさんは次は誰の話を聞きたいですか?

既に様々なプロデューサーのインタビューが決定していますが、あなたがSketchesで誰の話を聞きたいかを教えてください。ユニークなサウンドの新進気鋭のプロデューサーを知ってる、奇抜な音を創るサウンド・デザイナーを知ってるなど、情報があればTwitter, Facebook, or Instagramnにてお知らせ下さい。

これまでのSketches 50アーティストのプレイリストは Soundcloudより。

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