• Eomac + Kyoka = Lena Andersson

    アイルランド人プロデューサーEomacと、日本人アーティストKyokaのコラボレーションプロジェクトに迫る。…

    Interviews
by Native Instruments

KONTAKT 7 登場

我々のフラッグシップ・インストゥルメント・プラットフォームの
最新バージョンであるKONTAKT 7に搭載された新機能をご紹介!

2002年に登場したKONTAKTが音楽制作の世界にここまで影響与える「サンプラー」になるとは誰にも予想できなかっただろう。それから20年、数え切れないほどの大ヒット映画の音楽、何百ものチャートヒット、そして文字通り何千もの素晴らしいライブラリが誕生した今、我々は自信を持ってそれを更新できる時がやってっきました。今も尚、KONTAKT 7は私たちのフラッグシップであり、汎用性の高いインストゥルメント・プラットフォームです。音さえあればそれをKONTAKTインストゥルメントにすることができます。そのライブラリがどのようなもので、どれだけ複雑で、どのように演奏するかなど、全てあなたの望み通りに作成できるでしょう。

その柔軟性がプロ/アマ問わずクリエイターの想像力をかきたて、バーチャル・シンフォニー・オーケストラや珍しいアコースティックインストゥルメンツ、入手不可能なシンセサイザーなど、あらゆるもののためのプラットフォームとして選ばれてきました。すでに多くの人が、何年もかけて集めてきたライブラリをハードディスクいっぱいに保存していることでしょう。そして、それらはすべて未だ動作していませんか?新しいライブラリを購入すれば、そのライブラリはKONTAKTの現バージョンでも、次のバージョンでも、さらにその次のバージョンでも動作することが保証されているのです。もちろんそれには、KONTAKTの “コア部分のアップデート開発” という非常に繊細な作業が必要となりますが、それが2002年当時には想像もできなかったほどKONTAKTのコミュニティーが成長できた重要な要因の1つと言えるでしょう。

もちろん、新機能やコンテンツを多数ご報告できることも大変嬉しく思いますが、KONTAKT 7のためにバックグラウンドで行ってきた作業が最もエキサイティングかもしれません。今ご覧いただいているのは、このプラットフォームの新しい章の最初の一歩です。例えば、既存のライブラリが取り残されないようにKONTAKTを完全に最新化するには、新しいグラフィックス レンダリング テクノロジーに移行する必要がありました。特に、新しいブラウジング環境と再構築したファクトリー ライブラリによって、Hi-DPIの完全サポートが可能になりました。KONTAKTの既存ユーザーへの影響を避けるため、ソフトウェアの他の重要な部分を段階的にアップデートし、各基本的なワークフローをアップグレードしていく予定です。

ここでは、KONTAKT 7に搭載された最大の改良点について、詳しくご紹介します。

 

KONTAKT 7 の製品ページはこちら

 

新機能について

作曲家とNI製品のスペシャリストであるルーベン・コーネルが新機能を紹介します。

 

新たなブラウジング機能

音楽制作では、時には流れに身を任せることも大切です。完璧なサウンドを求めすぎる事は、かえって時間や効率を悪くしてしまうこともあります。例えば、近年のKOMPLETEをお持ちの方なら、膨大なライブラリからサウンドを選ぶ際に”もっと効率よく探せないものか?” と考えたことはないでしょうか?そこで、KONTAKT 7ではブラウザを一新しました。(愛着のある方は引き続き旧ブラウザもご利用頂けます)。

Hi-DPIで見栄えが良くなっただけではありません。新しいブラウザではライブラリだけでなくプリセットまで表示され、フィルタリングやオーディオプレビューを使用して素早くにサウンドを見つけることができます。 (Komplete Kontrolのブラウザをご存じなら、同等の快適な機能があるものだとお思い下さい) 例えば、製品や開発者に関わらず全てのバイオリンサウンドを一箇所で確認することも可能です。

また、インポートしたすべてのライブラリーのタグを編集できるようになりました。インディー・デベロッパーやフリーライブラリ、自作のライブラリなどが、Spitfire Audio、Heavyocity、Outputなどのライブラリーと一緒に表示されるようになりました。

新しいファクトリーライブラリ

KONTAKT Factory Libraryは、長い間、多くのミュージシャンのクリエイティブなツールキットの中で特別な位置を確立してきました。クラシックからロック、ヒップホップまで、あらゆるジャンルのエッセンスを幅広く収録しており、KONTAKTを使い始めたばかりの人にとって、完璧な入門書と言えるでしょう。もし、最新で最高のライブラリを豊富に所有していたとしても、そこに無いサウンドを必要とする場面に出会します。しかし、多くの場合ファクトリーライブラリでそれを見つけることができるのです。

ANALOG DREAMS、ETHEREAL EARTH、HYBRID KEYS、RETRO MACHINESに加え、KONTAKT 7には7つの新しいコレクションがあり、合計900近いインストゥルメントが直感的なコントロールと美しいHi-DPIインターフェースを備えて提供されています。(もちろんKOMPLETE KONTROLまたはMASCHINEで使用する場合はあらかじめマッピングされています)

 

Orchestral

KONTAKT 7でOrchestralは刷新されました。コレクションに含まれる弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器の包括的で統合されたコレクションはすべてオーケストラ系の主力製品であるThe Berlin Seriesから抜粋されたもので、ベルリンにあるテルデックス・スコアリング・ステージで最高のミュージシャンの演奏を収録したこれらのライブラリは、AAAリストの映画、メディア、ゲームの作曲家たちに使用されています。

Acoustic

Acousticには、フルート、ダルシマー、リコーダー、バグパイプ、フィドル、そして新たにハーディガーディー、さらに編集可能なMIDIパターンを持つゴングとパーカッションのサウンドが収録されています。丁寧に録音された60の楽器で、トラックにユニークな個性を加えることができます。アイルランド、トルコ、日本、キューバ、アルメニアなど、国境や大陸を越えて、さまざまな地域の個性的で本物のサウンドを楽しむことができます。

 

Band

ロック、ファンク、ジャズ、ソウルなど、様々なジャンルのアコースティック、エレクトリックサウンドを収録したバンドコレクション。ベース、オルガン、ホーン、エレクトリックピアノ、さらには新たにギターが加わり、必要とする本物のサウンドが見つかります。MIDIドラッグ&ドロップでエクスポートできるプリセットグルーブ付きのドラムキットも用意されています。ビブラートやサスティーンなどのコントロールを使って、さまざまなアーティキュレーションや演奏スタイルを選択し個性を演出することも可能です。

 

Beats

自分のフローを見つけたらリズムパターンを素早く構築できます。Factory Library 2では、Beatsコレクションも新しくなりました。90のキットに含まれる288のグルーブからパターンを選ぶことも、キーボードやパッドを使って自由にリズムを演奏することもできます。MIDIグルーブ・パターンをDAWに直接ドラッグ&ドロップして編集したり、コーラス、フランジャー、リバーブ、ディレイなど、スタジオ級のエフェクトを使ってドラムサウンドをさらにカスタマイズすることも可能です。

 

Choir

Choirコレクションは、ソプラノ、アルト、テナー、バスの各音域にまたがるコーラスを提供します。KONTAKT 7では新たに、母音Aah、Eh、I、Ooh、Uh、Mmmや、サスティーン、マルカート、スタッカート、スタッカティッシモなどの高品質なパッチを収録しています。

 

Synths

パッド、リード、アルペジオ、ベース、そして新たに追加されたサウンドスケープカテゴリーは、進化するシネマティックなテクスチャを提供します。シンセサイザーコレクションには、初期のビンテージ機器からSFのようなFM音源やモジュラー機器まで、幅広いエレクトロニックサウンドと、スイープフィルター、エコーディレイ、リバーブなどのハイグレードなエフェクトが用意されています。

 

Vintage

アナログシンセシス、チューブコンプレッション、テープサチュレーションの時代を超えた豊かで暖かいサウンドを提供する、292のディープサンプリングされた電子楽器のコレクションです。貴重なシンセサイザー、ドラムマシン、クラシックな機材から、ジャンルを問わずあらゆる制作物に最高品質のテクスチャーと音色を追加することができます。

 

その他のアップデート

前述したように、KONTAKT 7には見た目以上に多くの機能がありますが、他にも特筆すべきアップデートがいくつかあるので、ここで紹介したいと思います。

1つ目は、タイムストレッチのアルゴリズムのアップデートです。これは様々な場面で役に立ちますが、テンポベースのパッチで作業するときに最も恩恵を受けるでしょう。例えば、ACTION STRINGS 2のループしたフレーズを考えてみてください。

2つ目と3つ目は、GUITAR RIG 6から2つの新しいエフェクトを追加しました。 (KONTAKTの素晴らしいアンプシムの元になっているのもこのエフェクトです) Psyche Delayは、バケツ・ブリゲードスタイルのアナログ・エコーで、ステレオ、リバース、2種類のフィードバック・オプション、デチューン・コントロールなど、便利な追加オプションが用意されています。また、新しいリングモジュレーターもあり、通過させた信号に周波数変調された奇妙な効果をもたらします。Psyche Delayと同様に、アップル・コントロールが付属しており、好みに合わせてエフェクトを微調整、調整、または誇張することができます。

最後に

KONTAKT 7 の、詳細、アップグレード価格、新しいFactory Libraryの動作環境等は製品ページでご確認ください。

 

KONTAKT 7 の製品ページはこちら

関連記事

Cookies

このウェブサイトではより良いユーザー体験を提供するためにCookie(広告、分析、ソーシャルメディアのCookieを含む)を使用しています。

Cookieを管理する

Cookieについて詳しく知る