• Eomac + Kyoka = Lena Andersson

    アイルランド人プロデューサーEomacと、日本人アーティストKyokaのコラボレーションプロジェクトに迫る。…

    Interviews

Zola Jesus

ゴシックポップの女王が、REAKTORのシンセサウンドで溢れるレイヤーの狭間でACTION STRIKESで太鼓の拳を打ち鳴らす。

インダストリアルエレクトロニックとゴシックポップが得意な耳を持ちながら、クラシックのオペラ歌手としての教育を受けたNika Roza Danilovaは、2009年以来、Zola Jesus名義で5枚のアルバムと数多くのEPやコラボレーション作品をリリースしてきた。壮大でローファイなサウンドから水晶のようにキラキラとしたポップスまで、彼女の曲は、地下のライブハウスやフェスティバル、コンサートホールなど、世界中を旅していった。インダストリアルのアイコン的存在であるJG Thirlwellが指揮する弦楽カルテットと共に出演したニューヨークのグッゲンハイム美術館でのショーも、そこに含まれている。

地元のウィスコンシンに戻った後、2017年にDanilovaはアルバム「Okovi」をSacred Bonesからリリースし、彼女の舞い上がるようなボイスとエレクトロニクスの稲妻を通して、死と喪失についてのありのままでパーソナルな探求を表現した。最近の彼女は、新曲やミックス、オススメの読書リストなど、スペシャルコンテンツをファンに提供しているPatreonで、サポーターのヴァーチャルコミュニティを育てることにも力を注いでいる。

Zola JesusのSketchは、雷のような戦いの叫びが、太鼓の強打によって鳴り響く。太鼓とは、大きいものは車ぐらいの大きさのものもあるような、日本の伝統的な打楽器のことだ。規律正しいマーチングビートに支えられながら、彼女のSketchは、重さで崩壊してしまうかのような轟音のクレッシェンドへと膨れ上がっていく。

彼女のSketchを聞いて、今回のサウンドがどうやって作られたかについての記事を読もう。

使われているNI製品: REAKTOR 6, ROUNDS, POLYPLEX, SUPERCHARGER, GUITAR RIG 5 PRO, KONTAKT 6, ACTION STRIKES, STRING ENSEMBLE, RISE & HIT

 

今回のSketchをどのように作ったのか聞かせてください。

曲を書く時、いつもまず最初にやることは、ブレインストーミングのために、REAKTORを立ち上げてインストゥルメントで色々遊んでみることなの。今回の曲は、ROUNDSのプリセットでインスピレーションの源になるようなものをみつけて、次にPOLYPLEXでキックをいくつか重ねたの。キックはSUPERCHARGERを通して荒っぽさを加えて空気感を少し与えたわ。

その後、マイクで歌って、そのオーディオをGuitar Rigに通した。サウンドをめちゃくちゃにする方法がたくさんあるから、Guitar Rigをヴォーカルエフェクトとして使うことが大好きなの!お次は、KONTAKTのAction Strikesで勇ましい太鼓の音を加えて、String EnsembleとRise & Hitのサンプルも使って構成していったわ。最後の部分はクライマックスに向かって膨らんでいくようにしたかったから、POLYPLEXでみつけた素晴らしいSFXを重ねてクレッシェンドにしたの。

あなたにとってSketchとは?

それこそが、いつも新しい曲がどうやって生まれてくるかに繋がっているの!新しい機材やソフトウェアの使い方を学ぶ重要なプロセスで、どんなことができるのか探し出す過程でもあるわ。

今回のSketchで達成したかったことは何ですか?

KOMPLETEの中の素晴らしいサウンドやサンプルを使って作りたかった。Action StrikesやRise & Hitといった、シアター風なインストゥルメントにすごくハマっちゃって、サウンドをシネマティックに使うやり方の見本になるような曲を作るのは、楽しかったわ。

今回のSketchで、あなたが一番気に入っている所は?

太鼓!私は太鼓が大好きなの。だから、とても素晴らしいサンプルを使うことができて本当に嬉しいわ。

Sketchからのアイディアをトラックとして完成させる上でお気に入りのプロセスはありますか?

Sketchはいつも、たくさんのアイディアが一度にぎゅっと詰まっているような小さな所から始まるんだけど、最終的にはそれを解きほぐして、曲として発展していくように並べ替えてみて、新しいアイディアそれぞれに場所を与える過程が好きだわ。

今までに受けた中で、最も良かった制作アドバイスは何ですか?

ええっと、私のモットーの1つの「もしも曲が良くなかったら、どれだけ制作に力を注いでも、より良いものになることはない」ってこと。

制作について学ぶ上でのお気に入りのリソースは何ですか?

正直に言うと、そんなにたくさんは無いわね!新しい機材を学ぶ時はいつも、まずはマニュアルを読んでどうやって動くか理解して、それでGoogleに思い浮かんだ適当な質問を入れてみる。Googleサーチをすると大抵Gearslutzに辿り着くんだけど、そこにはいつもハードウェアやソフトウェアのトラブルシューティングについての役立つリソースがあるの。

PatreonでZola Jesusをサポートして、最新曲や未発表の作品をゲットしよう。

みなさんは次は誰の話を聞きたいですか?

既に様々なプロデューサーのインタビューが決定していますが、あなたがSketchesで誰の話を聞きたいかを教えてください。ユニークなサウンドの新進気鋭のプロデューサーを知ってる、奇抜な音を創るサウンド・デザイナーを知ってるなど、情報があればTwitterFacebook, or Instagramnにてお知らせ下さい。

これまでのSketches 50アーティストのプレイリストは Soundcloudより。

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