この新シリーズでは、毎月、NIのCreator Communityの中からベストビデオを選りすぐって紹介していく。ウェブ上には途方もない数のサウンドや幾千ものインスピレーション源になるようなアイディアがあり、そこから選ぶことは至難の技なので、余計な装飾は剥ぎ取ったベストの中のベストのための余白しか残されていない。今回紹介するビデオはすべて、NIチームお気に入りのサウンドデザイナー、YouTuber、そして、あらゆるタイプの音楽テクノロジーオタクによる渾身の内容で、お気に入りの新旧NIプラグインの深淵へと潜りながら、瞬時にクリエイティブなインスピレーションを焚きつけてくれるものばかりだ。今月は特に、ヴォーカルベースのグラニュラー音源であるPHARLIGHTや、現代的なポップサウンドのためのExpansionsであるANIMA ASCENTといったNIの最新リリースにフォーカスした。
ABSYNTH 5でビートをつくろう by Kit Complete
セミモジュール式のサウンドデザインの怪物にどうやって取り組んだらいいか威圧されて不安になっているなら、YouTuberのKit Completeによる、Mutate機能のすぐに役立つ手軽な使い方を紹介しているチュートリアルがオススメだ。どのプリセットからスタートしても、モーフィングのためにプリセットをもう1つ選んで、2つの間のスイートスポットを探し出すだけで、簡単にオリジナルなサウンドを生み出すことができる。この巧みで気の利いた機能を使うには、ユニークなサウンドデザイン以外の細々とした作業は必要ないので、クリエイティブな部分にだけ集中することができる。
サウンドデザイナーのRobert DudzicによるPHARLIGHTの使い方
PHARLIGHは人間味溢れる息づかいをサウンドに加えるグラニュラーベースのパワフルなKONTAKTインストゥルメントだ。プロフェッショナルなサウンドデザイナーであるRobert Dudzicが、彼の新しいPHARLIGHTを使って、プリセットをカスタムサンプルと組み合わせることで、雄大でありながらパーソナルなサウンドを即座に生み出す方法を紹介している。
ANIMA ASCENTと6つのビート by Jef Gibbons
Jef GibbonsがANIMA ASCENT Expansionを完全に即興で使いながら、機材に慣れ親しむといかに素早くアイディアを形にできるかを実演してくれる。彼がいくつかのキットで遊びながら、6つの鮮やかなビートを14分程度で楽々と制作するワークフローを目撃しよう!
ANIMA ASCENTのサウンドの全て by DDS
Jefのビデオを見て興味が湧いてきたって?もしANIMA ASCENTのサウンドを文字通り全部聞いてみたかったら、次作のビートに使うことができるポップス、トラップ、R&B、ソウルの素材を網羅したこの48分のビデオでDDSがあなたの願いを叶えてくれる。時には、購入前にサウンドパックの全てを知りたい時もあるだろう。
MASCHINEのローファイバイブス by Jeia
この短いクリップの中で、JeiaはMASCHINE Mk3を使って、フィンガードラムでクールなビートを生み出す巧みなパフォーマンスを披露している。練習や制作のためのインスピレーションを手軽に得たい時にオススメだ。